平成30年2月16日に閣議決定された「高齢社会対策大綱」でも明記されている、介護業界へのロボット導入・IOT化。しばしば新聞の紙面にも踊っていますが、業界としてはなかなか導入が進んでいない現状があります。弊社も、一部、システムを導入したり、ロボット(HUG)も導入していますが、まだまだ途上であります。

そんな中で、非常に導入に積極的で、お客様・スタッフ・開発メーカーの三方よしを実現している社会福祉法人があります。東京都大田区に本拠地を構える善光会さんです。縁あって、理事である宮本さんにお話をお聞きし、実際に使用している現場も見せていただく機会に恵まれました。

写真:宮本理事とライフサポートのメンバー
宮本理事(左から2番目、32才という若さ!)とライフサポートのメンバー。特養のエントランスにて。

法人には、ロボット推進室があり、《ハイブリッド特養プロジェクト》ということで、特定のユニットに、集中的に設備を導入し、効果検証を行っています。

「ロボット、見守りサービス、排尿センサーなどあらゆる機器はほぼ試している」との宮本理事のお話ですが、中でもご利用者・スタッフともに良い効果が高いと感じられるのは、見守りサービスとのこと。

実際に導入現場を見せていただきましたが、スタッフルームから、ご入居の方の心拍・呼吸がパソコンの画面で分かり、加えてレム睡眠、ノンレム睡眠のスパンも記録できるのです。ベッドのマットレスの下に、薄いセンサーを引いて使うので、ご利用者への心身の負担もありません。

写真:マットの下にひく眠りセンサー
眠りセンサー。睡眠状態、心拍、呼吸まで測ることができる

「眠りの状態が分かるので、起きているタイミングに合わせてのケアが可能。また眠りの記録が分かるので、長期的に睡眠効率を上げていく取組もできる。」と宮本理事。実際に、睡眠の記録を見て取組を進めることで、ご入居の方の日中の活動量が増え、食事量も増えるという成果が出ているとのことでした。そして、ご入居者の生活の改善が見られることが、スタッフの更なるやりがいにつながるという好循環が生まれているというお話でした。加えて、介護スタッフにもアンケートを取ったところ「夜勤の心身負担が減った」という結果だったとのことです。

他にも、排尿センサーや、HAL、骨伝導のインカム、コミュニケーションロボットなど・・・様々な機器も見せていただきました。

写真:介護ロボットスーツHAL
介護ロボットスーツ。付け心地などを細かくメーカーにフィードバックするとのこと。

元々は、IOT・ロボット導入の取組という題で、お伺いしましたが、今後の介護保険の動向、人材育成、人材採用と多岐にわたる分野のお話をお伺いさせていただきました。

自社のサービスレベル向上のために、他の法人さんから学ぶ。非常に大切なことであると改めて感じた一日でした。